とある親父とREFEEDER

さてREFEEDERです。個人的には最も対戦で燃えたソフトなのですが・・・いまいち知名度は低いかな?
このソフトがアップして、思わず弟とやり込んでしまいデュプリが危うく間に合わなくなりそうだったという逸話があります。 まぁそれほどメジャーではないうちで知名度も何も無いですけどね(笑)
このソフトは完全オリジナルです。元アイデアはありません。 今でも類似するソフトはほとんど無いのではないでしょうか? 知人の某DBZゲーム企画の人も結構気に入ってくれてました。
オリジナルとはいえ、作るきっかけとなった事はいくつかあります。
たしかこれを作る前、何だかのブロック崩しをやっていました。 おなじみのアイテムの効果として、パドルでボールを受け止め、任意で発射できるというものがありますよね。 それで壁などの反射を利用して狙うのが意外と面白かったんですね、多分(笑
それともう一点。
これを見ている皆さんは「ジェミニ誘導」ってご存知だとは思います。 かの名作ゼビウスで、ジェミニ(正確にはブラグ・スパリオだそうです)という弾?がプレイヤー機を追尾し、それをうまく誘導することでプレイヤー機の周りをまわす事でしたが、その追尾の動きを作ってみようと思いました。
これらを結び付けて考えているうちに、壁が45度単位で8方向ならば、簡単な計算でベクトルを反射できるなぁと気が付きました。 それで任意の場所から任意の方向へ弾を発射でき、ジェミニさながらの動きで戻ってくる弾という考えが固まりました。
しかしながら、このゲームはついに面のデータが必要になりました。
うちのソフトがなぜ対戦物をメインとしていたのか? それは同性能の何かを操作して対戦するのであれば、その他のデータは少なくてもゲームが成り立つからです。 すなわち、小人数で、少なくとも自分一人いれば何とかなるという考えでした。
ところがREFEEDERでは面のデータが多い方がプレイの幅が広がるということから、面エディターもどき(笑)を作り、当時の友達に頼んで何面も作ってもらうことになりました。
アイデアも固まり作りはじめてみると、とても気になる点がありました。 気になるというより、もはや問題といってもいいレベルです。
任意の方向へ弾が撃てるという仕様上、発射方向が簡単に識別できる必要があります。 だからといってカーソルや矢印などを表示するのは問題外です。 そのため、プレイヤーの周囲に弾をセットし、それを自由に回転させ、その方向へ発射されるようにしたわけです。 当然弾には当たり判定があります。壁にも、プレイヤー機にも
そうです。壁に当たりが有るため、引っかかってしまって移動ができなくなる事が有るのです。
だからといって当たり判定が四角でなくなると感覚的にも違和感が強く、また、弾自体が障害となりCPU思考にも影響を与えます。 各面の通路幅を広くするのも安直だし、面の表現力が落ちるし、何より実際に操作をした自分には許せないものがありました。 そのため、プレイヤー機が捕縛している弾は本来あるべき場所から、地形の当たりを逃れるために移動できるように組み替えました。 これは捕縛中の弾を壁に押し付けた時などにも有効で、この事により、操作に関するストレスはほぼ解消されました。 その分軽薄な弾になってしまいましたけど(笑)
その後、細かい仕様を固め、今の形となりました。
そして最後の難関、CPU思考を作りました。 今までの作品のように攻撃方向が限られているわけでもなく、反射まですることから苦労しましたが・・・いまいちなんですね。遅いし広い面で撃ち合う分には結構強いんですが、狭い面では全然駄目です。 そのために、ステージデータの移動範囲の狭い面は対戦用と割り切ってプレイしてください、皆さん。
ここで秘密の対CPU必勝法。 弾を発射せずにCPUの方へ向けたまま、CPU機を追いかけてみてください。 なすすべも無く追いつめられます。弱いです。 これを行わないで広い面で勝つのは結構辛いかも・・・
さて最後にBGMについて・・・
実はこのソフト、初めて複数曲使用されています。 メイン以外は完成しているわけではなかったんですが、あててみたら結構合っていたのでそのまま使用しました。 でメインBGMですが・・・自分の中では屈指の出来だと思っています。 ちなみに一番の出来は生まれて初めて作った曲です。 その曲はASCGのN氏に「曲が無いから」といわれ、とりあえず作ってみたものでしたが、その後作られた曲があれですから、私などお呼びでない状況になりました。まぁ、生き恥をさらさずに済んだわけです。 ・・・その後作られた曲ですか?・・・REVOLTERを御聞き下さいな。
さて話を戻します。
少々専門的な話をしますと、REFEEDERのメインBGMですが、ch3は効果音モードを使用しています。 そのためにFM音源6和音も可能なのですが、私の作曲能力上、4和音しか使用していません。
それと、全てのBGMに言えることなのですが、(仲間には酷評されていました)PSGドラムは、サウンドドライバーにある専用のSEドライバーを使用し、擬似的に7ch目として作成、使用されています。
ドラムの要求が入ると、現在BGMで鳴らされている音を一時的に中断してドラムを鳴らすという、かのテルプシコラ(REVOLTERのサウンドドライバー。愛称てるちゃん)で使用されているものをヒントに勝手に作った物です。 自分のサウンドドライバーの性能上、たいした事はしていませんが、元となるアイデアは流石に素晴らしいですよね。


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